σ(`ε´) オレ・・・・刑事兼語り手。
マスター・・・・・喫茶店の店長。
娘 ・・・・・マスターの娘。
バイト?・・・・喫茶店でバイトをしている人。
バイト?・・・・喫茶店でバイトをし始め1日目の新人。
常連客・・・・喫茶店の常連客。

あれはもうすぐ夏がこようかという梅雨の時期でだった。
この時期になるとσ(`ε´) オレはあの事件を思い出す。
この地方に来てからの始めての殺人事件を・・・・・

ガランガランと開店前の喫茶店のドアが開いた。
入ってきたのはマスターの娘であった。

開店準備をしていたバイト?とバイト?が
「いらっしゃい!娘さん。」
と威勢のよい声でいった。

娘「おはようございます。お父さんは?」
バイト?「マスターなら裏で洗車してますよw」
娘「そう、ありがとう。父の車好きにも困ったものねw」
と言うと、娘は裏口から出ていった。

裏からはバシャバシャという水の音が聞こえる。喫茶店のマスターは自分の愛車を洗っていた。また、マスターは無類の車好きとしてバイトの人や、客に知られている。

ホースで車の泥を洗い落とし、雑巾で車を拭き終わった時、裏口から娘の甲高い声がした。
娘「もうすぐ7時よ!」
マスター「おう、わかった。今行く。」

数分後、マスターが店の中に入ってきて、言った。
マスター「開店するから看板をオープンにしてくれ。」
バイト?「はい!」

この日は梅雨の日とは思えないほど晴れ渡っていた。
店内の天気予報をみていると午前は快晴で午後からは激しい雨が降り出すそうだ・・・・・

マスターは店全体に広がっている激しい寒気を感じていた。それは寒気と言うより殺気。だが、誰が放っている殺気で、誰に対しての者なのかわからなかった・・・・

昼の飯時になり客の出入りがピークに達し、店内は賑やかだ。
常連客が入ってきてカウンターに座り注文をした。
常連客「マスター、コーヒーとサンドイッチでw」
マスター「はいよ。」
常連客「あれ?マスター。時計止まってるよ?故障かい?」
マスター「あ、本当だ。・・・・・電池切れだな。おい、ちょっと電池を買ってきてくれ」
そういって娘を呼び、電池を隗に買いに行かせた。

マスター「そういえば、今何時だい?」
常連客「12時30分ちょうどだな」
マスター「そうか。1時になったらサンドイッチ用のパンを買いに行かなきゃナw」
常連客「マスターのサンドイッチのうまさの秘密はそれだもん な〜。パンがうまい!どこでしいれてるの?」
マスター「それは言えないよ。企業ひ・み・つっていうやつさw」
常連客「まぁ、当たり前かw」

昼飯時が過ぎ、客が少なくなってきた。
娘「電池買って来たよ〜」
マスター「おう、ありがとよ。それより今何時だ?」
常連客「1時だよ。マスター」
マスター「そうか、もうそんな時間か。じゃあパン買って来るから留守番たのむ。」
娘「はい」
バイト??「へい。」
常連客「じゃあ、俺もマスターが帰ってくるまで外で一服してくるかな。」
マスター「いってくる〜。」
といって歩いてでかけていった。

客がいなくなり一段落し、店員は掃除をしていた。
マスターがいってから30分が経った後、激しい雨が降り出した。
常連客が入ってきた。
常連客「あれ?マスターまだ帰ってないのかい?」
娘「そうなんですよぉ。おかしいなぁ〜。いつもならもう帰ってくるのに・・・」
バイト?「どっかドライブしてたりして・・・」
バイト?「それないでしょう〜w」
娘「うん。では、私はモップをとりに倉庫へ行ってきますね。」
バイト??「へい」

娘は傘をさして店裏の倉庫へ向かった。倉庫は店と独立している。店から6メートルくらいの距離である。
娘が倉庫の前で傘をたたんでいるとふとドアの前の泥に気がついた。
娘「お父さんかな?」
と、思いながらドアを開けた。

娘「お父さん、いるの?」
電気がついてなく、真っ暗である。娘は電気を付けようとスイッチの近くまで歩いていく途中何かにつまずきブヨっとした得体のしれない物質に触れた。
娘「( ; ̄ω ̄)ゞイテテ・・・なんだろう?」
スイッチを付けた時それは一発でわかった。
娘「お父さん!」
マスターが倒れていたのである。息はもうない・・・・
娘の悲鳴がこだました・・・・・・

店の駐車場には赤い光を放っているパトカーが数台止まっている。パトカーの前には10人程度の制服をきた警察官と1人のスーツ姿のσ(`ε´) オレがいた・・・・・

σ(`ε´) オレ。o○「地面がぬかるんでいるな。足跡もくっきり残るほどに・・・・ん?この足跡は・・・」
σ(`ε´) オレ「みんな、自分の足跡がわかるようにして来てくれ。」
制服の警察官にいった。
σ(`ε´) オレ「ここが現場か。みんな、いつもの事をしてくれ。」
といい、σ(`ε´) オレは現場を見渡した。
周りでは、チャークで被害者の方をとったり、写真を取ったり、現場の周りに黄色いテープを巻いている。
σ(`ε´) オレは店に入った。店内は静まり返っていて、そこに店員2名に娘それに常連客が椅子に腰をかけていた。

σ(`ε´) オレ「マスターは殺されました。死因は絞殺による窒息死です。首にそれらしき痕がのこされていました。そこで皆さんに聞きたい事があります。」
娘「なんでしょうか?」
σ(`ε´) オレ「足跡の事で聞きたいのです。まず、裏口に残されていた4人の者と思われる足跡の事です。」
常連客「ああ、それなら俺達4人の足跡だと思うよ。」
バイト?「そうです。娘さんの悲鳴を聞いて私達4人で走って行 ったところ、娘さんと息が無いマスターが横たわっていてて・・・・・・」
σ(`ε´) オレ「そうですか・・・・ではもう一つの足跡の事で す。」
バイト?「もう一つの足跡?」
σ(`ε´) オレ「そうです。倉庫へ繋がっているもう一つの足跡があるんですよ。駐車場から倉庫入り口へ。」
娘「それは私の物ではないです」
バイト?「私の物でもないです」
バイト?「俺も」
常連客「俺も」
σ(`ε´) オレ「じゃあ外部の人間としか考えられないな・・・マスターはなんか恨みでも買われるような事はありましたか?」
娘「いいえ、特に心当たりはありませんが・・・・・」
σ(`ε´) オレ「そうですか。あと、もう一つ。雨が降り始めてその前後の行動をお聞きしたいのですが・・・」
常連客「疑ってるのかい?」
σ(`ε´) オレ「一応お聞きしておこうと思いまして・・・・」
娘「私は1時35分くらいにモップを取りに行ったら父が・・・
  それ以前はずっと店にいました。」
バイト?「私は一回店の前の落書きを落としにバケツとブラシを持って外に行きました。それは雨が降る10分くらい前だったから・・・・・だいたい1時20分ですね。みなさんもわかっていると思います。」
全員うなずいた。
バイト?「俺は、雨が降り始めてすぐそこのコンビニに行ってハサミを買いに行ったよ。多分1,2分でもどってきたと思う。」

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